憧れのフランス

フランスといえば、パリ!パリといえば、シャンゼリゼ通り!という馬鹿の一つ覚え的な発想のもと、お〜シャンゼリゼ〜とホントに歌いながらスキップしてヴィトンの通り過ぎた間抜けな私。

そして、謎のカナダ人カメラマン(ニュージーランドの人だったかしら?)に日本人であることを勝手に否定され、韓国人だと押し切られた私。

素敵なイケメンではなく、なぜか素朴なおじさんにやたらとジョリ、ジョリ(可愛い)と連呼された私。

「ベルサイユのバラ」に憧れ、第二外国語でフランス語を選択し、生まれて初めてしたコンビニのアルバイト(今となっては人生のなかでベスト10に入るくらいの汚点のひとつ)でためたお金でフランスに舞い降りた私に待っていた現実は、あまりに残酷だったの。

たった一度しかいってないフランスに対して、いろいろ言うのはなんだか申し訳ないけど、フランス人は日本の女の子のことを軽く見てるのかしらん?いまだ答えはわからないので、機会があったら聞いてみたいわ!

なぜって、私がエクス・アン・プロヴァンスにある、専門学校みたいなところ(名前はパンフにかいてあるけど、どれが名前かわからないの)の日本語クラスを見学に行って、そのクラスのことお友達になったときのことです。

A君(ひょろっとした普通の男の子、ハンサムじゃなかったので名前忘れた)とBさん(中年の自称、外科医のおじさん)にその日の夜9時から開かれる日本人女性を囲む会に誘われた。

でも、A君にいたっては、タバコに火をつける手が異常に震えてる。フランス人学生の中では薬をやっている人のいるそうなので、彼もその中のひとりに違いないとこっそり思った。

かつ、市内を案内してくれたBさんが日本人女性を囲む会を行う予定の場所(薄暗いカフェの中2階)を見たときには、絶対ヤバいと思った。

結局、夜は行かなかったので、その会の実情を知ることは出来なかったけど、憧れのフランスでなんだか怖い目に遭いかけた私の気持ちはどこにいけばいいの?


こんな私の誤解を解いてくれる素敵なギャルソン?が現れることを祈ってるわ。


香奈